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2009年03月10日

蓄膿症情報ブログ 目次です

高校生のころ手術をした娘の蓄膿症が20数年経って再発し、不審に思って調べた情報を掲載しています。

蓄膿症とは
どんな病気なのかをまとめました。

急性副鼻腔炎
症状と原因
治療
蓄膿症に移行する前の副鼻腔炎の症状や原因、治療法について記述しています。

蓄膿症の症状とその原因
鼻は目や口、耳に隣接しているため症状も多岐に渡ります。さまざまな症例を綴りました。

鼻まがり(鼻中隔湾曲症)
鼻の穴の仕切りである鼻中隔のまがりについての説明と、その原因や影響について。

鼻中隔矯正術(鼻まがりの手術)
曲がった鼻の仕切りをまっすぐにする手術について述べています。

アレルギー性鼻炎について
鼻づまりの二大原因といわれる鼻アレルギー・鼻過敏症についての情報です。

花粉症について
アレルギー性鼻炎の1つで、季節性アレルギー鼻炎の代表的なものです。

蓄膿症の治療
(その1)
(その2)
症状によって異なる治療法の内容説明についての情報です。

副鼻腔炎の近年の傾向
副鼻腔炎の近年の傾向と推移をまとめました。

蓄膿症の手術
従来法による根治手術
保存手術としての内視鏡手術
以前行われていた、鼻の外から炎症を起こしている副鼻腔の粘膜すべてを取り去る根治手術と、粘膜を温存させたまま鼻の中から行う内視鏡手術についての情報をまとめました。

鼻のポリープ(鼻茸)
蓄膿症になって、鼻の奥の粘膜が腫れてできる腫瘍についての情報です。

においがわからない病気臭覚異常
臭覚異常の治療
鼻の機能の1つある臭覚の異常について調べました。

いびきのメカニズム
かきやすいのはどんな人
どういうときにいびきをかくのか、かきやすいのはどんなタイプの人などかをまとめました。

虫歯が蓄膿症を引き起こす
虫歯と上顎洞癌の関係について。

子供の蓄膿症
特徴
治療方針
内視鏡手術の適応と手術
子どもの慢性副鼻腔炎は大人とどう違うのか、治療方針や手術についての情報です。

鼻のガン
上顎癌
いろいろな症状
診断と治療
鼻のガンの代表的な上顎癌についての情報資料です。

【蓄膿症って?の最新記事】
posted by サチ at 17:04| Comment(48) | TrackBack(0) | 蓄膿症って? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月31日

花粉症について

花粉症とアレルギー性鼻炎を同じ病気だと思って混同している方もいますが、花粉症はアレルギー性鼻炎の中の一つです。
ダニやカビ、ペットの毛などで1年中症状がでるものを通年性アレルギー性鼻炎といいますが、花粉症はある季節だけ症状が起きるので、季節性アレルギー性鼻炎といいます。

症状は、猛烈なくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。それに、目のかゆみが起こるのが、花粉症の特徴でもあります。鼻づまりは強烈で、口で息をするほどです。
普通の風邪と違うのは、発作的なくしゃみ、知らぬ間に勝手にポタリと落ちる鼻水、ティッシュはすぐ山のよう。
蓄膿症にとっても鼻づまりは、よいことではないですね。

これらの花粉症の症状は原因となっている植物の花粉が飛ぶ季節になると、毎年繰り返されます。
日本では、スギ花粉症、グタクサ花粉症、イネ科花粉症、ヨモギ花粉症、ヒノキ花粉症など40種類以上の花粉症が現在知られています。1番多いのは、あのスギ花粉症です。
飛散する時期は、地域によってずれますが、次の通りです。
スギ花粉症は2月〜4月
ヒノキ花粉症は3月〜5月
イネ科花粉症は4月〜7月
ブタクサ花粉症は8月〜10月
ヨモギ花粉症は9月〜10月

花粉症がひどくなるのは、飛散時期の風の強い晴れた日です。
次は花粉飛散量と気象条件の相互関係によって導き出されてデータです。

  • 花粉の飛散量は、気温の上昇と湿度の低下が同時に起こると増加する。

  • 夜間であっても、前条件だと飛散量は増える。

  • 花粉の飛散量は雨が降ると、著しく減少する。

  • 雨上がりに気温の上昇と湿度の低下があると、さらに飛散量が増える。

  • 特に早朝に雨が上がり、気温の上昇と湿度の低下があると、その日の飛散量は多くなる。

  • 前日の気温上昇時に雨が降った場合、雨が上がった気温上昇時に、前日の部分も追加されて大量に飛散する。


花粉症にかかって人は、からっと晴れて、風の強い日はゾッとしますね。雨の日はホッとひと息つけます。でもでも、雨の翌日は・・・?

外出を控える。
マスクで防備するでしょうかね。



posted by サチ at 16:49| Comment(8) | TrackBack(0) | 症状と原因 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月13日

上顎洞癌の診断と治療

病院での治療は鼻の穴の中を鼻鏡で診て、
顔の腫れや押したときの痛みがあるかないか、
骨の欠損、歯ぐきや上あごの腫れに左右で差がないかなどを触診します。

それから、CTやMRIなどの画像診断を行い、細胞診によって確定診断を行います。

細胞の検査は、鼻汁から細胞を採取するか、上顎洞の中に針を刺して、細胞を吸引する方法がありますが、より確実なのは、腫瘍の一部を取ってきて行う組織検査(生検)です。

鼻の内部に腫れものが顔を出していれば、鼻の中からその一部を取って検査をします。
そうでなければ、蓄膿症の切開手術のときのように、一度歯ぐきを切り、頬の下の骨の副鼻腔を開けて、組織の一部を取ります。

これで、腫れものが癌か、そうでないかがわかります。


上顎洞癌の進行度は、TMN分類・国際対癌連合による分類として、次のように分類されています。

一期
上顎洞の粘膜に限局する腫瘍。
骨吸収または骨破壊を認めない。

二期 
上顎洞の後壁をのぞく、壁の骨吸収、または骨破壊がある腫瘍。
硬口蓋および中鼻に進展する腫瘍を含む。

三期
次のいずれかに浸潤する腫瘍。
上顎洞の後壁の骨、皮下組織、頬部(きょうぶ)皮膚、眼窩底または眼窩内側壁、測頭下窩、翼状突起、篩骨洞。

四期 
眼窩尖端(がんかせんたん)を含め、眼窩底または眼窩内容をこえて眼窩内に浸潤する腫瘍。

このような局所の進展範囲の分類とともに、リンパ節の転移の有無、遠隔転移の有無を評価して、病気が決められます。

上顎洞癌は、空洞にできるので、
初期にはほとんど症状がありません。
多くは進行癌の状態で発見されます。

そのため一期や二期で見つかるのはごくわずかで、
三期以上で見つかるのが普通です。
そのため、リンパ節転移がなくても、
三期以上のケースが大部分を占めています。


治療には、手術と放射線治療、抗ガン剤などの化学療法、免疫療法などがあります。

欧米では、手術療法と放射線治療の併用が標準的ですが、日本では、動注化学療法(癌がある領域を支配する動脈に、直接抗ガン剤を注入し、局所に集中して抗ガン剤を作用させる方法)がよく行われます。

まず、手術によってできるだけ腫瘍を小さくし、
そのあと、動注化学療法と放射線治療を行います。

進行癌の場合、広範囲の切除をするのが一般的です。
しかし、上顎洞癌では、周りに眼球などの重要な臓器があって、やたらに大きく切り取ることはできません。

以前は、上顎洞癌の場合も、大きく切り取る手術が主流でした。
だが最近では、手術後の生活の快適さが問題になり、
部分的に切り取る手術が増える傾向にあります。
手術で広範囲に切除しない分を、ほかの治療で補うのです。

それで、腫瘍の減量(腫瘍の量を減らす)を主眼に手術を行い、
これに化学療法や放射線治療を組み合わせるのです。

上顎洞癌の場合の動注化学療法は、
こめかみの浅側頭動脈や、
脚の付けの動脈からカテーテルを入れて、
抗ガン剤を流します。

このような治療の結果、二期、三期の5年生存率は、約80%以上で、三期も70%前後の成績を得ることができています。
posted by サチ at 20:05| Comment(3) | TrackBack(0) | 治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月05日

上顎洞癌のいろいろな症状

繁殖したガン細胞は、どんどん大きくなっていきます。上顎洞癌は、上顎洞から骨を壊して、周囲のどの方向に進んで行くかによってそれぞれ違った症状を生じます。

  1. 前に進んだ場合(前方進展)

  2. 前に進むということは、上顎洞だけではおさまらなくなった癌が、骨をこわして前方へ広がっていく状態です。
    頬が腫れてきて、外側から触っても、癌だとわかるようになります。
    家族の者から片側の頬が腫れている、と注意されて病院にいき発見される場合もあります。
    ※ 主な症状 頬の腫れ、頬や上唇のしびれなど。

  3. 鼻の方へ進んだ場合(内方進展)

  4. 癌が骨をこわし、鼻の方へ広がるから、鼻づまりがひどくなります。
    片方の目から涙がぽろぽろと出てきたりします。
    鼻にある涙の排水口である鼻涙管を、広がった癌が圧迫して、出口を失った涙があふれ出てくるからです。
    一方、広がった癌が鼻へ出てくる場合があります。鼻づまりは、一層ひどくなります。癌は、ポリープに比べて、赤みを帯びて、出血しやすい傾向があります。
    ※ 主な症状 鼻づまり、涙があふれる、血の混じった鼻汁、鼻へ癌が突出するなど。

  5. 下へ進んだ場合(下方進展)

  6. 癌が骨をこわして下へ進んでいくと、上アゴ(硬口蓋、軟口蓋)に影響を及ぼします。
    歯ぐきが腫れてきて、痛みを感じます。また、圧迫で血の流れが悪くなるので、上唇がしびれて感覚がなくなってきます。上の歯や、歯ぐきが何となく痛い状態が続いて、歯医者に行ったら、癌が見つかったということもあります。
    ※ 主な症状 歯ぐきの腫れ、痛み、歯がぐらぐらするなど。

  7. 奥へ進んだ場合(後方進展)

  8. 骨の奥にある神経や血管を圧迫します。
    それにより、顔の知覚を司る三叉神経が麻痺して、顔面にしびれが起きます。口も開けにくくなります。

    ※ 主な症状 三叉神経痛、開口障害、上アゴ、歯肉、硬口蓋、側頭部のしびれ(知覚麻痺)など。

  9. 上へ進んだ場合(上方進展)

  10. 目に影響が出ます。癌の腫れものが目の動きを制限して、左右の目の焦点が合わなくなります。物の形が2つに見える複視という眼球運動の障害を生じます。。
    ※ 主は症状 眼球偏位(へんい)、眼球運動障害、頬部、上唇の知覚麻痺など。
posted by サチ at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 症状と原因 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月28日

鼻の癌―上顎洞癌

鼻の腫瘍にも、良性と悪性とがあります。ポリープ良性で、癌は悪性腫瘍です。双方とも、細胞の一部が異常に増殖して、しこりができます。また、比べてみると、さまざまな相違があります。

  • 良性腫瘍の特徴

  • 生命の危険はない。
    広がる速度が遅い。
    周囲の組織の破壊は少ない。
    転移しない。
  • 悪性腫瘍の特徴

  • 生命の危険がある。
    広がる速度は速い。
    周囲の組織の破壊が大きい。
    転移する。

ポリープが見つかっても、別に生命に異常はないですが、癌の場合、とにかく早期発見、早期治療が叫ばれるのは、このような特徴の違いがあるからです。
鼻の領域にできる癌は、頬の下の骨の副鼻腔(上顎洞)にできる上顎洞癌が、大部分を占めています。
原因については、予測されていても、まだ何もわかっていません。
蓄膿症との関係に注目する風説もあるますが、根拠はありません。
鼻の癌もほかの癌と同様に、癌年齢といわれる40歳以上の人に多く見られます。

上顎洞がんの発見されるケースで多いのは、血が混じった鼻汁がでる、という報告からです。

鼻がつまって、
血液の混じった鼻汁がでるというのが、
鼻の癌の初期症状での代表的な例です。

癌は、出血しやすい腫れものです。
鼻ポリープでも出血しますが、癌の場合は、鼻汁に変なもの腐ったような悪臭がすることです。

血の混じった鼻汁は、癌早期発見の大事なシグナルになります。

風邪も引いてないのに、
血の混じった鼻汁が出て、
1ヶ月近くも続くときは、危険信号です。

風邪などと安易に思って、放置していてはいけません。

鼻づまりや鼻汁は、
蓄膿症の症状でもありますが、
蓄膿症では、
左右の上顎洞が一度に病気なることは多々あります。

しかし、癌の場合、左右の鼻が一度に癌になることは、あまりないのです。

片方の鼻だけが詰まり、
血の混じった鼻汁が出るようになったら何はとっても、
即、病院へ行き治療を受けましょう。
タグ:上顎洞癌
posted by サチ at 17:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 症状と原因 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月21日

いびきをかきやすいのはどんな人?

いびきをかきやすい人には、体系的にみて共通する特徴があります。

  1. 太っている人


  2. 肥満というと、体重や外見、脂肪でも身体の回りについた皮下脂肪のほうに目が向きがちです。
    しかし健康の障害になるのは身体の内部につく内臓脂肪の方だと言うことが、最近聞かれるようになってきました。
    いびきと肥満の関係も同様です。

    太っている人は二重顎になりますが、
    外から見える二重顎だけでなく、
    内側にある軟口蓋や、
    咽頭壁などにも脂肪が、
    たっぷりついていて、上気道を狭くしています。
    肥満で舌も厚くなって、
    喉をふさぐ条件が整っています。

    さらに、太っている人は、
    標準体重の人に比べて酸素を多く必要とするので、
    寝ているときでも出来るだけ多くの空気を吸い込もうとします。
    上気道が狭くなるのに、
    激しく息を吸い込むとするので、
    いびきをかきやすくなるのです。

    したがって、太っている人は肥満を解消しない限り、いびきは慢性化するでしょう。
    ということは、ダイエットで痩せると、いびきも治るということです。
    ぜひダイエット、成功させたいですね。

  3. 首が太くて短い人


  4. とくに太ってはいないけど、首まわりが太くて短い人は、気道の周りに脂肪がついていて、やはり、いびきをかきやすいです。

  5. 下アゴが小さい人、または後退している人


  6. 下あごが小さい人、後退している人は、舌根(舌の後方)が落ち込みやすいため、仰向けになると、気道が狭くなっていびきをかきやすいです。

  7. 口蓋垂(ノドチンコ)の長い人


  8. 軟口蓋の真ん中にぶら下がっているノドチンコ、これがいびきの原因、真犯人といわれています。
    舌と接するほど長い人は、気道の確保が難しくいびきをかきます。

  9. 扁桃肥大の人


  10. 風邪を引いたとき、扁桃腺が腫れたと言いますが、これは口蓋扁桃(こうがいへんとう)がウイルスや細菌を食い止めようとして戦って、炎症を起こしている状態です。

    扁桃は、
    喉の奥の左右両脇にある口蓋扁桃や、
    鼻の奥にある咽頭扁桃(アデノイド)などがあります。

    これらが肥大すると、気道がふさがれて、いびきをかく原因になります。子どものいびきに多いです。

  11. 鼻まがりの人、団子鼻の人


  12. 鼻は空気の取り込み口です。ここに構造的な問題があると、いびきをかきやすくなります。
    鼻まがり(鼻中隔湾曲症)や、
    鼻が低い、いわゆる団子鼻の人は、
    鼻腔が空気を吸い込むのがスムースにいかず、
    鼻翼が振動して、いびきをかきやすくなります。

posted by サチ at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 症状と原因 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月14日

いびきのメカニズム

昔はいびきについてそんなに心配する人はいませんでしたが、最近では、睡眠時無呼吸症候群や、いびき離婚などという、深刻な悩みにまで発展しています。
蓄膿症とも無関係ではありません。

私たちは無意識に呼吸をしていますが、鼻や口から吸い込んだ空気は、空気の通り道である気道を通って肺に送られます。
鼻腔から喉、気管支あたりまでの空気の通り道を上気道といいます。この上気道がいろんな理由で狭くなったとき、いびきが起こります。

口を大きく開けて鏡で喉の奥をみると、口蓋垂(こうがいすい)、俗にいうノドチンコがみえます。ノドチンコは粘膜のひだです。
粘膜のひだはノドチンコの左右や後ろにもあります。
睡眠中、このひだのそばを空気が通ると、振動が起きて、音が出ます。これがいびきです。

つまり、喉の奥のノドチンコのあたりが狭くなると、吸い込んだ空気は、無理やり狭い場所を通らなければなりません。必然的に、空気抵抗が増します。そうすると狭くなった部位の粘膜や分泌物が振動し、摩擦音が起こります。これがいびきの正体です。

喉の狭窄(きょうさく)が起きる要因は、寝相とも関係しています。
仰向けに寝る習慣がいびきの原因になっています。
この姿勢で寝ていると、口蓋垂(ノドチンコ)や軟口蓋(なんこうがい)、舌根部(ぜっこんぶ)が、重力で下に垂れ下がってきます。
軟口蓋とは、上アゴを舌で前歯の後ろから触っていくと、途中から急に柔らかい感触になるのがわかる部位で、舌根部は、喉の奥の方の舌の付け根です。

これらの柔らかい部位が、喉の奥に沈み込んで、空気の通り道をふさぐような感じで狭めます。その結果、空気抵抗が増大して、いびきを引き起こすのです。
睡眠中は、副交感神経が働き筋肉が弛緩して、喉や舌の筋肉もゆるんでいます。ゆるんだ部位は振動しやすいので、いびきがとてもかきやすい状態になるのです。
いびきを少しでも軽減させるには、横寝の方が適しています。
いびき防止のための鼻孔拡張テープや、マウスピース、左右の高さが異なる枕などの、グッズもあります。試してみるのも一考かもしれません。
posted by サチ at 18:05| Comment(0) | TrackBack(1) | 症状と原因 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月07日

臭覚異常の治療

風邪を引いて一時的ににおいがわからなくなっても、たいていの場合、風邪が治って鼻の通りがよくなると、次第ににおいの感覚が戻ってきます。
しかし、風邪が治っても嗅覚が戻ってこない場合があります。

鼻の炎症が、嗅覚の神経細胞まで及んでしまったときです。

こんなときは、
鼻づまりの治療とともに、
神経の働きをよくするための治療を行います。

神経に効く薬、
副腎皮質ホルモン(ステロイド)や、
神経の働きをよくするビタミン剤などを点鼻することや、
服用したりすることです。

こういう神経の治療を続けていくうち、たいていの場合、嗅覚はやがて回復してきます。

風邪のあとに嗅覚がわからなくなり、そのまま放ったらかしにしていると、嗅覚の神経細胞が萎縮してしまって、そのまま嗅覚が戻らなくなってしまうことがあります。
そうならないように、病院へは早めに行きましょう。

なにが原因か不明で、においがわからなくなる場合もあります。

どんなにおいを嗅いでも、魚が腐ったようなにおいに感じられたりするのです。

このように現実にないにおいを感じとったり、
本来のにおいとは違うにおいを感じることを、
嗅覚錯誤症といいます。

これは、妊婦さんにも一時的にみられることがあります。食べ物の好みが急に変わって、今まで好かった匂いが我慢できない悪臭になったりします。

耳鼻科医はまず、嗅覚異常を起こしている原因を調べます。
臭覚異常になりそうな、鼻炎や蓄膿症などの症状がないか、普段と同じように鼻鏡で鼻の中を診て、問診やレントゲンを撮ったりしながら調べます。

ここで原因が見つかればその治療をし、
みつからなければ神経の働きをよくするステロイドを点鼻し、
ビタミン剤を服用でその効果をみてみます。

時間の経過をおいてまだにおいが全然わからない場合は、

次に臭覚異常の原因がどこにあるのか、
においが嗅臭覚細胞に届かないためなのか、
嗅覚の神経細胞自体にあるのかを見極めるために、検査を行います。

それは、腕の静脈にアリナミンの注射をする検査法です。

アリナミンはニンニクのにおいが強いです。その成分が体中をまわると、一緒に、ニンニクのにおいも体の中をまわります。
つまり、ニンニクの臭いがするわけですね。

この注射のあと、
ニンニクのにおいを感じれば、
神経細胞自体に異常はなく、
単に鼻の通りが悪いということになります。

この段階でにおいがわからなくても、神経の働きをよくする治療を続けていくうち、静脈注射の最中にニンニクのにおいがわかるようになり、嗅覚の神経細胞の働きを取り戻すことができるようになります。

やはり原因不明の嗅覚異常で、アリナミンの静脈注射の検査中に嗅覚が戻りつつあった例ですが、日常生活においてにおいがわからない。すべてが魚の腐ったようなにおいがする。しかしタバコのにおいだけはわかるんだ、とふと漏らしらその一言で、嗅覚の神経細胞が悪いのではない、原因は他にあると判明しました。

ニンニクのにおいだけがわかるということは、神経細胞の異常ではないのですね。

この例のように病院での会話はとても大切です。言葉か足りないと、診断の材料不足にもなりえます。また聞きたいことも、つい聞き逃したりすることもありますので、話す内容を事前にメモして持参した方がよいですね。

臭覚というものは、精神的な要素をうけやすい、微妙な感覚でもあります。

若い女性で、自分のひどい口臭や体臭が周りの人に不快感を与えていると真剣に悩み、診察をしてもらったら、別にそんなにおいはなく、他のにおいについても異常はなかったということもあります。

この場合の臭覚異常は、
心身症からのもので、
こういうときは、ストレスを取り除くなど、
精神的な治療が必要になってきます。
タグ:臭覚異常
posted by サチ at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月31日

臭覚異常とは

においを感じるということは、においの元が、まず鼻の奥にある嗅覚を感じる神経に到達し、その刺激が大脳に伝わりそこではじめて、においを感じることができるのです。
すなわち、においを受信するのは鼻であり、いい匂いとか、いやな臭いとか実感するのは、脳なのです。
このシステムのどこかが壊れて、うまく働かなくなったとき、嗅覚異常が起こります。
つまり、臭覚のメカニズムは、臭いの発信源→感じる神経→知覚する脳、ということになります。

臭覚異常の症状は、においを感じなくなる。
においを感じ過ぎる。
実際のにおいと違うにおいに感じられる。

以上の3つにだいたい分けられます。
この中で最も多いのは「においを感じられなくなる」という症状です。
その原因を大きく分けると、次の3つになります。

  1. においを感じる臭神経に、臭いが届かない場合


  2. 重い風邪を引いて鼻づまりを起こし、においを感じなくなった、という経験は誰にでもたまにはありますよね。
    これは、臭神経自体は、正常に待機しているのですが、肝心のにおいの元が鼻づまりに遮断されて、そこまで届かないために起こります。

    重い風邪の他にも、
    蓄膿症、
    鼻まがり、
    鼻ポリープ、
    慢性肥厚性鼻炎、
    アデノイド、
    鼻の癌

    などで強い鼻づまりがあると、においを感じなくなります。
    鼻づまりの時、食べ物が美味しくないのは、この臭覚異常が一因になっています。
    食べ物が美味しいかまずいかというのは、味覚だけの問題ではなく、臭覚が大いに関係しているのですね。

    ちなみに、料理下手の奥さんが、蓄膿症を治したら、料理の腕が抜群に上がった、というホットな話題があります。

  3. においを感じる臭神経自体に異常がある場合


  4. 鼻の粘膜に重い炎症を起こすインフルエンザなどで、その炎症が臭神経に及んで、正しく働かなくなったとき起こります。
    そのため、鼻づまりが治っても、臭覚異常は治りません。このような臭神経の異常でにおいを感じなくなるものには、このほかアセチレンガスや、シンナーなど刺激性ガスの吸入による麻痺や、老化による衰えなどがあります。

  5. においの伝達先である大脳の神経に障害がある場合


大脳の外傷や、腫瘍、精神的要因による心身症などが原因になることがあります。
タグ:臭覚異常
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2008年08月24日

急性副鼻腔炎の治療

初期の急性副鼻腔炎のうちに、
処方された抗生物質を正しく飲み、
炎症を鎮めれば、
副鼻腔のドロッとした膿は、自然に鼻の外へ出て治ってしまいます。
風邪を引くと鼻の中は、普段のときより粘膜が厚くなっています。
鼻腔と副鼻腔をつなぐ空気の通る通路も、粘膜が腫れて狭くなっています。副鼻腔の膿が出にくくなるのは、そのせいです。
耳鼻咽喉科での治療は、
まず、この厚くなっている粘膜を縮め、
副鼻腔の中に貯まっている膿を外に出すことです。

耳鼻咽喉科での処置は、次のようなことです。

  • 膨らんだ粘膜を縮めるため、血管収縮剤を直接、鼻にスプレーします。このことによって鼻腔と副鼻腔との通路を広げます。

  • 麻酔薬をスプレーします。

  • 細い管のついた機械で、副鼻腔にたまった汚い鼻汁を吸引して、副鼻腔の空洞の中をきれいにします。
    局所療法といいます。痛みは、麻酔が効いているため、ほとんどありません。

  • 副鼻腔内をきれいに清掃したあと、ネプライザーという装置を使って、鼻の穴から直接、霧状にした薬を吸入させます。薬は鼻(鼻腔)から副鼻腔の中へ入っていきます。
    痛みはなく、粘膜から直接、患部に薬を作用させることができます。
    時間にして3分くらい掛かります。




局所療法で、耳鼻咽喉科できれいに膿を取り除いてもらっても、炎症が鎮まるまでは、黄色いドロッとした鼻汁・膿や分泌物は、何度も出てきます。
炎症を鎮めるためには、処方してもらった抗生物質を正しく飲むことが大切です。
抗生物質は、あまり飲むのは良くないから、と自分で勝手に判断して飲む量を減らすのは、もちろん良くないことですよね。

また、症状を悪化させないためには、この鼻汁を貯めこまないようにすることが重要です。

黄色いドロッとした鼻汁は、流れが悪いです。
これをサラサラした鼻汁に分解する薬、
消炎酵素剤があります。
この薬を飲んでわずかでも鼻汁を出やすくします。

また、点鼻薬の血管収縮剤で、粘膜の腫れを縮めることで、鼻汁を出やすくします。
点鼻薬をしたあとは、くしゃみを少しのあいだ我慢して、そっと鼻をかみましょう。強くかんではけません。
鼻汁は1回出すだけでは駄目で、炎症が鎮まるまで治療は続くことになります。

処方された薬を正しく飲まなかったときや、症状が重いときは、いつまで経っても副鼻腔から膿が出てこないことがあります。
頭痛や目の痛みが続き、熱が出てきます。

一般的に蓄膿症である慢性副鼻腔炎より、急性副鼻腔炎の方が痛みは強いです。

局所療法や、薬による治療でも良くならないときは、太い注射器を用いた上顎洞穿刺洗浄法が行われます。

大きな注射器に付けた太めの針を、
鼻の中から上顎洞に向けて差し込み、
洞内の膿を吸い出すのです。

上顎洞は鼻腔とは隣りあっています。
その壁面の1番薄いところに針を刺すのです。
あらかじめ、麻酔薬を浸したガーゼを、針を刺す場所に当てて吸収させていますので、痛みはありません。

注射器で副鼻腔に貯まっている黄色いドロッとした鼻汁をきれいに吸い出し、
そのあと、炎症を抑える薬を直接、副鼻腔に入れます。

洞内をきれいにすることで、
早期の治療につながります。
また、洞内の滞留物質を採取して、
悪性疾患の鑑別もできます。

しかし、最近では、重い急性症状を除いて、この治療法を行うことは減ってきているようです。

posted by サチ at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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